自分の足で函館山登山にチャレンジ
私は、何度も函館山までのルートを確認したり、登山ルートを確認していました。
窓から入ってくる日差しが、合図をくれたので、登山へと出発する決意ができたのです。
いざ、函館山へ
緊張感がものすごくあって、不安や期待で、心臓の鼓動が、ハッキリと聞こえてます。
水分を補給して落ち着け!大丈夫!と何度もつぶやいて、函館市電を湯の川温泉電停から十字街電停まで乗車。
【FMいるか】のコミュニティーFMスタジオを目指します!
その3階が、函館山ロープウェイの乗車口となっています。
往復 1500円・片道 1000円です。
悪路に四苦八苦でも…
雨上がりの足場は悪く、土に足をすくわれることも多くありました。
雨をたっぷりと浴びた木々たちが、放つ香りはとても軽く澄み切っていました。
しずくをまとった葉が、放つ光はとてもまぶしく、降りそそぐ光をあびた道のり。
息を切らしながら、歩く私の気持ちを、なごませてくれました。
山のことを知っている人にとっては、なんともないことだと思います。
自然に作られた水道に、沿って流れる光景。
生き物全てに共通する命の育み方を、学ばせてくれているかのようです。
登る道のりは、ジグザグしている分だけ思ったより距離を歩くことになります。
中々進めませんが、行きかう人々との言葉少ない何気ないあいさつ。
同じ道のりを、歩くからこそ分かち合える、言葉なのではないかと。
色々、思いながら登れることが嬉しくなりました。
と声をかけてくださる人。
と気合を入れる、言葉をくださる人もいらして、嬉しかったです。
やった!頂上だ気持ちいい〜
ちょっと面白い人がいて、登山スタイルとはちょっと違う、おしゃれな服装。
頂上に到着した途端に、さわやかな笑顔で「お疲れ様です」と声をかけてくださいました。
なせ、そのような服装がすごく気になったのですが、「そんな気分だったのだろうな」と自分を納得させました。
人のことは言えないくらいの大量の汗は、何度ぬぐっても流れるばかりでした。
頂上に吹く風が、ゆっくりと心地よさへと変えてくれました。
100万ドルの夜景と称されているのが、ここでの夜景です。
眺めているだけなのに、心がなごむ、とはこのことなのでしょうか。
もやもやと、抱えているものが、スカッと消すことができました。
函館山といえばソフトクレミア!
やっぱり、いやされると、お腹も満たされたく、なるものなんですね。
函館山といったら、展望台の2階にある山頂ショップのプレミアム生クリームソフトクレミアです。
ラングドシャのコーンは、石屋製菓の白い恋人のサクサクとした、クッキー生地のような風味と食感。
濃厚な、ソフトクリームとの相性は、ばっちりです。
バニラと、チョコと、ミックスの3種類。迷いに迷って、バニラとチョコを購入しました。
やっぱり、一つの味をじっくり味わうのは旅の基本です。
私の後に、ミックスを購入したカップル。
私の食べ方をみながら「ミックスじゃなくて別々にすればよかったな」と話していました(笑)
食べていると、どこからか甘くて、おいしい匂いが誘ってきます。
たどってみたら、たまごタルトのできたてホヤホヤに、出会うことができました。
空気もおいしいからなのか、何を食べてもスゴくおいしいです。
なごり惜しくも下山
ロープウェイを、体験したかったので、下山で利用することにしたのです。
大きなガラス窓から、地上を眺められるこの景色と、微妙にふわふわとゆれる動き。
宇宙船に、乗ったときの感覚に、似ているのではないか。
と想像しつつ、先頭に立ち操作しているかのような仕草に、乗務員さんがニヤニヤと笑っていました。
心が温まる北海道の人たち
出発ギリギリでいちかばちか、走っている私を、待っていてくれる市電の駅員さん。
どこまで行って欲しいのかを、聞いてくれるバスの運転手さん。
身の上話をしながらも、通り過ぎる名所の説明をしてくれる、タクシーの運転手さん。
ガミガミ言いながらも、きれいな花束を作ってくれる花屋のおじさん。
どこに行っても、誰かのやさしさを、感じることができる居心地の良い土地です。
お得で利便性のいい函館
早朝、ウオーキングに湯川漁港に行ってみると、釣りを楽しんでいるおじさんたちがいました。
引き上げられて、捨てられた小さいフグたちが、はち切れんばかりに丸々と体を膨らませている姿。
それが、怒っているのだろうけれど、かわいくて、釣りを静かに見物していたのです。
「どこから来たの?」と話しかけられた後に、「函館は田舎だろ?」と言われました。
私は「そんなことはないですよ。」とひとこと。
わざわざ駅まで行かなくても、歩道を歩いていれば、市電にもバスにもタクシーにも乗れる。
近代的ですし、高価な料亭に行かなくても、関東では味わえないほどのおいしい食べ物。
そして何よりも心のあたたかい人たちばかりです。
と話したら、おじさんが笑ってくれました。
最後に
本当に疲れた心と身体を、いやしてくれる素敵な旅だったと満足しています。
函館山への登山、美味しい食べ物、ロープウェイでの景色、あたたかい人たち、どれも魅力的でした。